じゃがいものマルチ栽培(逆さ植え・超浅植え)で手間なし・収穫量UP!

※以下の方針に基づいて家庭菜園をやっています。

  • 野菜たちの生命力を信じる
  • 無農薬、有機肥料でサポート
  • 面倒くさいことはしない
  • 楽(らく)して楽しむ
  • 食べたいものを作る
  • 正しい育て方はない

 

 

上記の野菜だよりに書いてあった逆さ植えマルチ栽培(超浅植え)を実践しました。

種芋の植え付けから収穫まで写真付きでまとめています。

実際にやってみてわかった注意点や対策も載せているので参考にしてみてください!

目次

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逆さ植えとは?

種芋の切り口を下にして、芽が出ている方を上にして植えるのが一般的です。

種芋:赤色切り口:青色

一般的な植え方のイメージ図

これ上下を逆にするのが逆さ植えになります。

種芋の切り口を上に向けて、芽が出ている方を下に向けて植えます。

逆さ植えのイメージ図

 

 

逆さ植えのメリット

土寄せ・除草不要

一般的な植え方のイメージ図

芽が出ている方を上にして植えると、種芋より上に新しい芋ができあがります。

土寄せをしないと地表を飛び出して、地上に新しい芋ができてしまうことに…。

じゃがいもは日光に当たると食中毒の原因になるソラニンという物質を生成します。

土寄せをせずに日光に当たり続けると、表面が緑色になり食用不可。

当然、このままだと日光に当たり続けるので土寄せが必要になります。

 

逆さ植えのイメージ図

逆さ植えをすると、下に伸びていった後に地上へ向けて伸びだします。

そうすると、種芋より下に新しい芋ができあがります。

日光に当たる心配もないので、土寄せが不要になるというわけです。

黒マルチを張ることで、除草効果も期待できます。

※必ずしも種芋より下に新芋が付くわけではありません

 

収穫量UP

勢いの強い芽がでると、蔓だけ成長するツルボケという状態になります。

ツルボケすると芋が太りにくい状態になり収穫量が減ってしまいます。

芽の勢いが強くツルボケしたイメージ図

 

逆さ上にすることで、蔓の勢いが弱まり芋が太りやすくなるそうです。

またマルチを張ることで地表付近の温度が上昇します。

超浅植えにすることで、地表温度が高い状態で初期生育が進みます。

詳しくは野菜だより 2018年1月号 を参照。

逆さ植えのマルチありのイメージ図

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植え付けから収穫

植え付け時期

九州では2月中旬〜3月中旬くらいが目安になります。

本州では3月初旬〜下旬、東北以降の寒冷地は4月以降〜。

 

マルチ・畝の準備

元々、じゃがいもは南米アンデス地方の荒れた土地が原産です。

低栄養の土を好むので、元肥などは入れずに耕します。

作り手としても余計な作業や肥料代もかからず一石二鳥です!

じゃがいもの逆さ植え

3月2日:畑を耕す

じゃがいもの逆さ植え

畝を作る

じゃがいもの逆さ植え

マルチを貼る

 

少しでも地温を高めて成長を促進するために厚めの0.03mmマルチを張りました。

じゃがいもの逆さ植え

ぽかぽかシート

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種芋準備・植え付け

九州では植える時期が遅かったのか、9日後に種芋をようやく購入。

野菜だより 2018年1月号 に書いてあるように、約50gの大きさにカットしていきます。

じゃがいもにも頭:頂部お尻:基部があって、頭とお尻でカットします。

頂部と基部でカット。大きいものは3等分。

 

灰などが何も付けず3晩ほど風通しの良いところで陰干し。

しかし、運悪く雨にうたれてしまい先行きがちょっと不安です。

3晩干してこんな仕上がり

 

途中でやめることもできないので、マルチに切れ目を入れていきます。

横30cm、縦30cmの間隔でギザギザに植えていきました。

3月14日:分かりやすいようにマルチの上に種芋を載せています

 

切り込みをカッターナイフで入れた後は、種芋を植えていきます。

地表と種芋の切り口が水平になるように、種芋25個をぐいっと押し込みます。

逆さ植えマルチ栽培(超浅植え)のイメージ図

じゃがいもと相性の良いコンパニオンプランツ:ネギも間に混植しました。

3月18日:ネギを混植

 

その後、一週間、二週間しても発芽は確認できず。

逆さ上なので土の中を進んでいるとは思いますが…。

なんにも見えないので不安ばかりが募ります。

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発芽

3週間後、念願の発芽を確認(涙)

わずかながらニョッキリ顔を出していました!

発芽までは「信頼して待つ」という忍耐力勝負のようです。

4月5日:発芽確認

 

切り込みを入れた部分以外のマルチをツンツンして芽が出る場合もあります。

マルチをカットして芽を外に出してあげてくださいね。

4月8日:第二弾の発芽を確認

4月12日:ほぼ発芽成功

 

成長期

発芽後は混植したネギと一緒にすくすく育ちました。

発芽しなかった種芋もあり、保管していたものを後付で植え直し。

芽かきは2-3本、元気の良いものを残しました。

5月2日

5月5日:害虫のテントウムシダマシを発見

5月11日:開花を確認

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5月20日

5月25日:枯れ始める

 

収穫

3月下旬に植えて、6月の梅雨前に収穫するのが一般的です。

ちょうど植えて90日後に収穫というところでしょうか。

今回の逆さ植えは保存性を向上させるために、しっかり枯れてから収穫しました。

植え付けから約110日後に収穫です。

7月2日

マルチを取るとこんな感じ

大きな蟻の巣とヨトウムシを発見

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ふつうの植え方で土寄せをしている場合、掘り起こす作業が大変です。

しかし、マルチ逆さ植えの浅植えでは、すこしほぐしてやると芋が顔を出します。

傷つけないように深めにスコップを入れて掘るのが簡単です。

7月2日:少し土をどけるとじゃがいもが

スコップを芋の下に入れて軽く掘るだけで収穫可能

 

全て掘り起こすとこんな感じ。

種芋25個から約140個のじゃがいもが収穫できました!

種芋1個につき5〜6個、まずまずの収穫量です。

あまり偏りもなく収穫

左:大サイズ、右:中〜小

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逆さ植えの注意点・デメリット

種芋のやり直しが難しい

逆さ上の場合、下に芽をだした上に向かって伸びてきます。

発芽までに3週間かかり、種芋が腐っているのかわかりませんでした。

実際、いくつか腐っていたものもあり、保存用の種芋を植え直し。

3週間遅れで植えたので、やはり植え直しの種芋は収穫量が少なかったです。

なかなかの忍耐強さが試されます・・・。

 

土寄せが必要になることも

土寄せ不要とのことでしたが、土寄せしました(笑)

理由は予想以上に地表付近にじゃがいもができてしまったからです。

ただ、2〜3個程度だったので大した作業ではありませんでした。

マルチを触れば下にじゃがいもがあるかわかるので、その場合は軽く土寄せすると◯。

 

マルチの隙間が命取り

野菜だよりにはマルチの切れ目は閉じるので問題ないと書かれていました。

しかし、切れ目は空いたままで雨は入るし、ナメクジやヨトウムシが入る始末。

結果、種芋は腐ったり食害されて3〜4個ダメになりました。

もしかすると、カーターナイフの切れ味が悪くキレイに切れていなかったのかもしれません。

切れ目が空いた状態なら、かるく土をかぶせて切れ目を塞ぐと良いと思います。

 

根本的解決したい場合はこちらもありです。

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まとめ

以上がじゃがいもの逆さ植えマルチ栽培(超浅植え)でした。

最初はマルチ張りなどの作業はありますが、その後は放任でOK。

収穫する際も掘り起こす手間がなくラクチンです!

注意点に気をつけながら、春じゃがいもを楽しんでください♪

 

里芋も深植えマルチ栽培をすると、放任で収穫UPが狙えます♪

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