家庭菜園も3〜4年経って慣れた頃。
”コンパニオンプランツ”なるものを知って、本を買って読みました。
コンパニオンプランツとは共栄植物とも言われています。
野菜や花など特定の組み合わせで植えることで、病気や害虫防止の効果を発揮します!
その中に出てきた”ソルゴー”
九州は台風も多いため、風には悩まされていました。
もしかしたら効果てきめんかも?と思い、やってみることにしました。
検証結果
- 防風効果は高い
- アブラムシ等の害虫減少
- 後処理が大変
実際にやってみて、かなりの効果を実感できました。
以下、やってみたことをご紹介します。
ソルゴーとは?
- イネ科の一年草
- 高さ:1.5m〜3m
- 播種期::5~8月(日中の平均気温が15℃以上)
- 緑肥としても利用可能
バンカープランツとは?
バンカープランツ(おとり作物)とは、育てている野菜を守るためにおとりになる植物です。
例えば、ソルゴーの場合、甘い汁を求めてアブラムシがやってきます。
このアブラムシはイネ科につくアブラムシでナス科の野菜には付きません。
アブラムシを目掛けて、てんとう虫たちが寄ってきます。
このてんとう虫たちに野菜のアブラムシも食べてもらおうという作戦です。
他にも害虫の天敵となるクモ・カマキリ・ハチなども参戦します。
広い意味でバンカープランツもコンパニオンプランツに含まれます。
種まき・発芽
畑を囲むように東・北・西の種まき。南側はひまわりを植えました。
軽く土をほぐし条蒔き(すじまき)をして、上から土をかけて鎮圧!
中1の理科で学んだ単子葉類(最初の葉っぱが一枚)
硬い土に撒いたところより、プランターの残土に撒いたところが早く発芽しました。
5〜6月の成長
きちんと蒔けていなかった&土の違いのせいか…
しっかり生えているところと、そうでないところがハッキリしてきました。
本当に大きくなるのだろうか?
7〜9月の成長
大きいものでは腰の高さほどになってきました!
夏の日差しを浴びてどんどん成長していきます。
9月になると160cmを超えるほど高さになっていました。
驚異の○○○
植物は花が咲いて種を残して次の世代につないでいきます。
ソルゴーも例外ではなく、茎の中から突如としてツブツブした物体が現れました。
日に日に伸びていく初めての姿に驚嘆。
高さに比例してか、根っこが気持ち悪いことになっていました。
なんと、地面付近の節からニョロニョロと何かが生えている!
しかも、伸びれば伸びると、ニョロニョロと…植物ってすごい。
このまま伸びていっても困るので、剪定用のハサミでバッサリ切りました。
普通の家庭用のハサミでは、とても太刀打ちできません…。
防風・害虫防止効果
- 防風効果は高い
- アブラムシ等の害虫減少
気持ち悪いくらいにイネ科のアブラムシが大量発生!!
それに釣られててんとう虫やハチが寄ってきました。
てんとう虫のおかげでナスのアブラムシ被害は回避。
ハチのおかげでオクラのハムシ等も駆除された様子です。
2mを有に超えるソルゴーはかなりの風除けの機能を果たしていました!
九州は本当に台風がよく上陸するので心配していたんですが被害ゼロ。
厳密には安心してソルゴーを切り倒したあと、台風がきてナスが倒されました…。
今後は台風シーズンが終わるまで残しておこうと思います。
注意点
- アシナガバチに注意
- 日当たりが悪くなる
- 種ができるまえに刈り取る
益虫のアシナガバチですが、身に危険が及ぶと攻撃する可能性があります。
畑に入るときは十分に注意が必要です。
今回、南側はひまわりを植えたので問題なかったのですが、
2m近く伸びることで日当たりが悪くなる場合があるそうです。
作業のじゃまにもなるので、畑から1mほど離して植えるといいかもしれません。
ソルゴーは繁殖力が高く受粉して種をつけて落下すると、翌年は勝手にどんどん生えていくるとのこと。
それは困る!と思い、蕾の状態でカットしていたんですが…
剪定用のハサミで切る上に頻度も高かったのでかなりの手間でした。
まとめ
防風効果が非常に高いです!
風の強い地方では重宝すること間違いなし。
益虫がきて防虫効果も高いたかく、無農薬の助けになります。
今回は何もしませんでしたが、刈り取ったソルゴーを畑に鋤き込み緑肥にすることも可能です。
種の後処理をしっかりして効果的に使いましょう!