※以下の方針に基づいて家庭菜園を7年ほど実践中
工学系大学院卒業で数字を交えて客観的に分析!
- 野菜たちの生命力を信じる
- 無農薬、有機肥料でサポート
- 面倒くさいことはしない
- 楽(らく)して楽しむ
- 食べたいものを作る
- 正しい育て方はない
ナスの特徴
- 最長4ヶ月半と長く収穫できる
- 水と肥料がたくさんいる
- 料理に重宝する!
白菜や大根など冬野菜は収穫したらそれで終わりです。
オクラやナスなどの夏野菜は、収穫しても成長してどんどん実が付きます。
ピーマンと並び長く収穫を楽しめる野菜です♪
その分、水や肥料がたくさん必要になります。
特に夏は暑いので毎日水やりをしていました。
肥料も定期的に畑に巻きます。
長く収穫できることもあって、料理にめちゃくちゃ重宝します!
うちで作った料理のほんの一部をご紹介。
この他にもお味噌汁や煮浸しや浅漬などなど。
とにかくナスは作って困ることはありません!
それではさっそくナスの作り方をご紹介します。
栽培スケジュール
植え付け時期は1ヶ月と余裕があり、九州では4ヶ月半とかなり収穫できます。
難易度:★☆☆☆
初心者でも作りやすい野菜です。
大きな病気や害虫の被害も比較的少なめ。
収穫量に差はあっても、余程のことがないと失敗しません。
畑・プランターの準備
【ポイント】
- きっちりしなくても大丈夫
- 野菜は勝手に育つ
- 耕す時は腰に気をつける
畑の場合、植え付けの1〜2週間前に鍬で耕します。
鍬(くわ)というのはこんな道具です。
初心者であれば、高価なものでなくていいと思います。
本来であれば、堆肥・元肥・石灰などをタイミングよく畑に混ぜます。
それぞれ役割が違うのですが、細かいことを考えると疲れます。
そんな時はこういった便利なものを買って使います。
どれくらい量を入れたらいいか?裏面に書いてあるのでご安心を。
こんもりしている土の山は畝(うね)といいます。
畝を作ることで排水性が高まります。
畝がないと大雨で浸かることも。
畝の横幅は120cm、縦幅はそれぞれのご家庭の庭の広さに応じて。
ナスを育てるには最低120cm×120cmのスペースは欲しいところです。
初心者の場合はプランター栽培がオススメ!
あとあと管理がしやすです。
容器の大きさ:容量37L 以上がベター。
思った以上に成長するので少し大きめを買いましょう。
土はホームセンターなどの市販の培養土などでOK!
プランターの容量×1.5倍くらいの土を買えば十分です。
どれを選んでいいか迷う場合、安いものから2番目を選びましょう。
※安すぎる土は水はけが悪い場合があります。
【+αのひと手間】
マルチという黒いビニールを敷くと、草むしり作業不要になります。
温められたビニールで地面の温度が上昇することで成長が早まり収穫もUP↑
ホームセンターには必ず置いてあります。
苗の選び方
【ポイント】
- 好きな種類のナスを植えよう
- 品種よりも苗選びが超・超・超重要
- 太く、短く、元気な蕾付き
ナスは色々な種類がホームセンターで売ってあります。
値段も1つ70円〜300円するようなものまで。
自分の食べてみたい好きな種類のナスを選びましょう。
モチベーションが上がります(笑)
好きな種類のナスの中にも、またいくつか種類があるときがあります。
病気に強い品種、味が向上いている品種、接ぎ木などなど。
そんなときは苗を次のポイントに気をつけて観察しましょう!!
- 双葉がしっかりある(適切な施肥管理の有無)
- 葉と葉の間が狭い(間延びしていると管理不足)
- 開花直前の蕾が1つある(植え付けタイミング)
植え付け方法
【ポイント】
- 水をたっぷりあげて植える
- すれすれに植える
- 支柱を一本建てる
水をたっぷりあげてから畑やプランターに植えます。
植え方は地面と同じ高さに植えましょう。
植え付けたら土をかぶせて少し押さえます。
苗を植えたら120cmほどの支柱を一本建てます。
家にある手頃な紐で8の字に結びます。
※100均などの麻紐があるとベスト
【+αのひと手間】
植えたあとに上から水をたっぷりかけます。
根が出てしまうほど与えて大丈夫です。
根洗いという作業ですが、これをすると根付きが良くなるそうです。
最後に根が乾燥しないように土を少しかぶせてます。
マリーゴールドなどを共生植物(コンパニオンプランツ)を植えてみましょう。
コンパニオンプランツとは害虫・病気を防いだり、成長が促進される効果が期待できます。
科学的な証拠があるものからないものまであります。
個人的には見た目がキレイで楽しいので植えることとにしています♪
整枝・滴花・追肥
【ポイント】
- 一番花が咲いたら摘み取る
- 脇芽を摘み取る
- 支柱を2本立てる
- 毎日水やり
- 2週間に1回追肥
一番花が咲いたらついたら摘み取ります。
実にエネルギーを流すかわりに、株の成長にエネルギーをまわすためです。
このとき下の脇芽も一緒に摘み取ります。
だんだん成長していくと、ある時点で枝分かれがはじまります。
そうしたら支柱を2本追加。
メイン1本、伸びてきた2本、合計3本を伸ばしていきます。
自宅の庭やプランター菜園の場合、管理のしやすさが嬉しいです。
水やりや肥料、収穫など好きなタイミングで可能になります。
水はできれば朝、難しいようであれば夕方や夜にあげましょう。
昼間に水やりをすると太陽の光で水が沸騰して根を炒めます。
このタイミングで追肥:追加の肥料を施します。
畑であれば株から少し話して同心円状に一掴みまきます。
プランターであれば四隅に4等分してまきます。
目安は2週間に1回。
肥料切れが起きていないか、雄しべで確認することができます。
また蕾が2つあるのを確認した場合、1つは摘み取ります。
水やりと追肥に気をつければ、どんどんナスは成長していきます!!
収穫のコツ
【ポイント】
- 棘に気をつける
- 大きくなる前に収穫
- 実りに感謝する
手頃な大きさ担ったら収穫します。
ただ、手頃な大きさは品種によって違ってきます。
一般的なナスだと10〜15cm。長なすだと30〜45cm。
ヘタの部分を切り取りますが、かさ部分に棘があるので注意が必要です。
あとは”美味しそうだ!”と思ったところで収穫してみてください。
ご自身の判断は調理したときにわかります(笑)
ただし、大きすぎると実が固く、中の種が成長して味が落ちます。
秋ナスを作る
秋ナスを楽しみたい場合、更新選定をするといいです。
夏休みにリフレッシュして、秋まで元気に実が付きます。
更新選定についてはこちらにまとめています。
そこまでする余力がない方は放置プレイでOK
片付け
九州では10月頃になると寒くなってきてナスの元気がなくなります。
葉の色が悪くなり実も小さいまま固くなります。
そんな時は感謝を込めて、枝を切って小さくして、支柱も抜きましょう。
根っこを抜いて終わりです。
【+αのひと手間】
根っこをよく観察してみてください。
根っこにツブツブがある時は注意が必要。
ネコブセンチュウの被害にあっています。
こいつらがいると成長が阻害されて収穫量が減ります。
そうならないようにマリーゴールドを植えたのにガックリ…。
自然は自分の思うようにはいかないものです。
対策として、連作を避けてマリーゴールドを植えるということやっていたのですが…。
負けずに、引き続き実践していきます。
別の楽しみ
家庭菜園は野菜を育てる以外にも楽しみがあります。
それは虫たちです!益虫も害虫もいろいろ現れます(笑)
いい意味のサプライズで、出てきたときに対応してみてくださいね。
まとめ
初心者の方は、畑を耕したり苗を選んだりと準備が大変かもしれません。
しかし、1個目の実を収穫するあたりから手が離れはじめます。
水やりと追肥を継続的に行えば、長く楽しめる野菜です。
当たり前ですが野菜作りは自然の恵みをいただく作業です。
思ったようにいかないこともあるかもしれません。
そういった意味で野菜作りは、忍耐力が高まったり調和する力が高まります。
畑を耕す時は身体も動かすので健康にも良いです。
こんな時代だからこそ、プチ自給自足は心の安定にも繋がります。
そして、何より茄子料理がおいしいぃ!!
・今後も家庭菜園を継続する予定の場合
ネットで検索すれば、無料の情報はいくらでも得ることができます。
私も本なんて不要だと思っていましたが、今では違います。
ネットで毎回さがすのは不便なうえに、情報が断片的です。
これだ!と思う一冊があれば、パッと取り出して確認できて便利です♪
私が使っているのはこの本です。参考までに。
2年目、3年目と慣れてくると、+αもできるようになって更に楽しくなるはずです♪